うえだ眼科クリニックの
ブログ

うえだ眼科クリニック、4月23日の手術内容と眼瞼痙攣

2019年04月23日

本日、白内障手術4件、眼瞼痙攣(けいれん)に対するボツリヌス注射1件を無事に終了いたしました。 明日の皆さんの手術後の笑顔を楽しみにしています。

 当院では、眼瞼痙攣に対するボツリヌス注射をしているのですが、これって実は美容整形で用いられている注射で、ボツリヌス菌という細菌の神経麻痺させる毒素だけを抽出して、弱毒化(弱めた物)したものなのです。毒素というからには、神経の間に働いて麻痺させる毒なのですが、実は皮膚などのしわが改善するということで、女性のしわとりとして実施されている美容形成は多いと思いますので耳にしたことはあるのではないでしょうか。

 眼科領域では、眼瞼痙攣というまぶたの周りが不随意(無意識)でけいれんするために目が開けられなくなる場合に眼の周りに注射して症状を改善したり、最近は子供の斜視の治療として試用されることが認められています。保険適応ですので、適切な価格で受けられるのですが、適応となるかどうか診断が必要となりますので、ご興味のある方はお近くの眼科で相談してみてくださいね。詳しくは当院HPの眼瞼痙攣のページでお話ししたいのですが、現在作成中ですので、しばらくお待ちください。

白内障における水晶体嚢拡張リング(CTR)について

2019年04月21日

 2019年4月18~21日 日本眼科学会総会が、東京国際フォーラムで実施されました。そのなかで、21日の最終日に実施された“白内障における水晶体嚢拡張リング(CTR)講習会”に院長が参加いたしました。

 さて、水晶体囊拡張リング(CTR : capsular tension ring)が何かというと下の通りのプラスチック(正確にはポリメチルメタクリレート=PMMAといいます。)で出来た手術機材となります。通常は白内障手術の時に使われるのですが、どういったシーンで使用されるか本日はご紹介させて頂きます。

 通常、白内障手術の方法としては、濁ったレンズを除去するために、水晶体囊(すいしょうたいのう)という水晶体を覆っている袋だけを残して中身だけを吸い取ります。 その後に、水晶体嚢の中に人工眼内レンズ(IOL)を移植します。(下図参照)水晶体嚢はチン氏帯という細い糸のような組織で眼の中につるされてハンモックのようになっているのですが、何らかの眼の病気のために、チン小帯が弱かったり、一部切れていたりすると、水晶体を吸い出したり、人工眼内レンズを入れる時にチン氏帯がすべて切れてしまうという合併症が起こる可能性があります。

 そのようなときに使用されるのが、今回私が講習会で勉強してきた水晶体囊拡張リング(CTR : capsular tension ring)です。一部のチン氏帯が断裂している場合に手術中にCTRを挿入することにより、手術の安全な遂行が可能となり、IOLの長期的な眼内安定性が保持されることになります。海外では昔から使われていたようなのですが、近年になって日本でも使用されるようになってきており、HOYAから国内承認の物が発売されております。

ただし、使用条件があり、簡単に言うと

 CTRの実施医基準:白内障手術を 100 件以上経験し,眼内レンズ挿入術に習熟している者 http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/ctr.jsp 日本眼科学会、CTR使用ガイドラインより抜粋

となっており私の場合、基準は満たしておりますので、使用のために必要な講習会にて現状の使用例などの勉強をしてきました。

 眼科の先人たちが様々な試行錯誤で作成していった手術デバイスのおかげで、今日の患者さんの視力が保たれているというのは、たゆまぬ医学の発展のために努力している先生方の功績と思います。その努力に答えたく、地域の眼科医療に貢献してゆきたいと思います。

うえだ眼科クリニック、4月16日の手術内容

2019年04月16日

 本日、白内障手術3件、霰粒腫手術1件、無事に手術を終了いたしました。
明日の皆さんの手術後の笑顔を楽しみにしています。

 実は、もうお一人白内障の手術予定だったのですが、春の気候の変動の為か、体調を崩されたために、やむなく手術が延期なってしまいました。暖かい日があったり、寒い日もあったりで三寒四温な日々となっておりますが、皆様も体調にお気を付けくださいね。

うえだ眼科クリニック、4月9日の手術内容と眼瞼下垂

2019年04月09日

 本日、白内障手術4件、眼瞼下垂手術1件、無事に手術を終了いたしました。
 明日の皆さんの手術後の笑顔を楽しみにしています。

 眼科の手術というと、白内障やレーシックによる近視矯正手術が一般的かと思います。ただ、レーシックなどの近視矯正手術は自由診療となっていますので、当院のような一般眼科での手術というとやはり白内障がメインとなっています。

 その中で、院長が硝子体手術から瞼の手術、緑内障手術まで幅広く経験してきたことから、当院でも各種手術に対応すべく、まずは白内障と”まぶた”の手術を実施しています。まぶたの手術というと、自由診療による”二重まぶた”などが想像されるかと思いますが、当院で実施しているのは”眼瞼下垂”、”眼窩脂肪ヘルニア”、”内反症”、”ものもらい”等の手術であり、保険適応となる手術を実施しております。

 中でも、お話を聞くことが多いのが、最近まぶたがたるんで来て見える範囲が狭くなってきたというお話ですが、当院では日常生活に支障が出るような眼瞼下垂の手術を実施しており、見た目を良くしたいというのは”美容的適応”ということで、適応としておりません。どの程度で生活に支障が出るかどうかは個人差があると思いますが、しっかりと担当医師との相談の上、手術は決定されるべきと思いますので、ご興味ある方は相談にいらしてくださいね。

ーうえだ眼科クリニックロゴのフクロウについてー

2019年04月03日

当院のロゴとなっているのは、見たままのフクロウなのですが、やはりロゴという事で、由来があったりします。

1、フクロウの名前には、”福郎” と ”不・苦労” があるという事で、患者さんの皆様の視力に福があり、見え方で苦労をされないようにという気持ちを込めております。

2、フクロウは、暗闇での狩りが得意!ということで、夜目が効いて目がいいフクロウをロゴとすることで、皆様に最良の視力を届けたいという気持ちを込めました。

3、最後に、個人的事情ですが、元防衛省で勤務していたということで、医師としての数年を北海道の地で過ごしたことがあります。その時に阿寒湖のアイヌコタンでみたフクロウの彫像がかわいく、私の子供も含めて家族皆がフクロウが好き、というのがありました(下の写真のシマフクロウです)。フクロウは、北海道の先住民族アイヌの中で”コタンコロカムイ”=”神の使い”だという事で、当院のクリニックの守り神ともなっていただきたいと思ったのがきっかけです。その中で、子供たちにフクロウをもとにロゴの素案を作らせたたところ、思いのほか可愛いフクロウが出来上がったので、それをもとにロゴを作成したというのがあります。

かわいいフクロウが、皆様の幸せと、うえだ眼科クリニックを見守ってくれて、より良い視力を皆様に届けられますように、頑張りたいと思います。

阿寒湖にあるアイヌコタンという、アイヌの民族文化を展示する集落の一画にいるシマフクロウです。
https://ameblo.jp/ossobuco/entry-11352949568.html  様より転載
当院のロゴです。実は文字が入ったバージョンもあるんですよ。