うえだ眼科クリニック、10月29日の手術内容
2019年10月29日
本日、白内障手術5件(乱視矯正レンズ1件込)+眼瞼結膜切除手術を無事に手術を終了いたしました。明日の皆さまの手術後の笑顔を楽しみにしています。
先週は院長が10月に京都で行われた日本臨床眼科学会に参加しており、クリニックは週末含んでお休みを頂いておりました。お休み中に受診されたかった患者様よりお電話を頂いたようで、非常に心苦しい思いです。ただ、我々医療従事者は常に日々の勉強の積み重ねにより、常に新しい医療技術や医療知識、新しい医療機械の情報を最新の学会で手に入れることで患者様皆様へ、治療としてフィードバックできるように心がけております。ご迷惑をお掛けしますが、今後もご理解のほどよろしくお願いいたします。
アイリスフック(虹彩拡張器)を使った 難症例白内障に対する手術について
2019年10月20日
先日手術をさせていただいた患者様が、少し難症例に分類される患者様でしたので、今回は院長の上田がどのように対応しているかなどをブログで記載させていただきます。
白内障は、目の中にある水晶体が加齢によって濁ることによって起こる疾患ですが、それを綺麗に取り除き、新しく人口レンズを移植することで視力を改善するのが白内障手術です。今回の症例は具体的には”小瞳孔”といって、黒目の真ん中に光を通すために開いている”瞳孔”が、お年をとったり各種の病気や内服のために開きにくくなっているために、手術が難しくなる症例でした。具体的には下の図1は通常の方の瞳孔の開き具合であり、図2は今回の症例の様に少し瞳孔が開きにくくなっている状態です。こういう状態で手術をする場合、中央の手術をする空間が十分に確保されていないために、予期せぬ合併症に見舞われることがあります。
実は、この症例はそれほど”小瞳孔”ではなく、もっと開かない症例(開きがこの半分以下や、瞳孔が癒着して固くなった症例等)の手術もするのですが、年齢が90歳という事や、これまでの経験上こういう症例では手術中にどんどん瞳孔が縮んでしまったり、”IFIS=手術中瞳孔軟化症例” という茶目(=虹彩)が柔らかくなってトラブルを引き起こすことがあるのを直感で感じたために、”アイリスフック” を使用して手術をしました。
具体的には開きの悪い瞳孔を、長細いフックのようなもので拡張するのですが、それを手術中に取り付けると以下のような本来丸く開くはずの瞳孔が四角く開かれた状態になり。手術をするための空間が保持されます。下の図3で青い糸のようなものが、アイリスフック(虹彩拡張器)と呼ばれるもので、他にも円形に拡張できるものなどがありますが、経験上こちらのものが一番扱いやすいため、私はこちらを使用しております。
こちらを使用することで、安全に白内障の手術中の合併症を起こすことなく終了することができ、手術終盤には図4のように眼内レンズがしっかり入った状態となります。最終的には、フックを除去して図5の様になって手術が終了します。実際はこのような器具を使用していると、時間がかかることもあるので、これくらいであれば、アイリスフックを使わない先生もいるとは思いますが、この辺りはこれまでの経験をもとに合併症のリスクを最小限に抑えたうえで手術に臨むべき、と考えておりますので、手術の時間を気にせずゆっくりと丁寧に手術をさせていただきました。
おかげで、手術翌日の患者さんの ”明るくなってよく見えます” という、喜びのお言葉をいただくことが出来ました。この瞬間が最高の報酬だと思っておりますので、これからも安全かつ、丁寧に手術をしてゆかなければと思った症例でした。
当院が先進医療認定施設に登録されました。
2019年10月20日
2019年10月8日をもちまして当院が先進医療認定施設に登録されました。具体的には先進医療対応の多焦点眼内レンズによる白内障手術を当院にて受けられるようになります。詳細につきましては追ってHPにアップしてゆく予定ですので、しばらくお待ちください。
院長 上田至亮による講演会のお知らせ
2019年10月16日
来る11月14日(木)14:00-15:30 ツクイ・サンシャイン杉並において、当院院長 上田至亮による、白内障及び加齢黄斑変性についての講演会が開催されます。講演に興味のある方は、上記チラシよりお知らせを見ていただき、電話予約をされてください、先着のため定員に達し次第受付終了となりますのでご了解いだたきますようよろしくお願いいたします。
うえだ眼科クリニック、10月15日の手術内容
2019年10月15日
本日、白内障手術6件(乱視矯正レンズ1件込)を無事に手術を終了いたしました。明日の皆さまの手術後の笑顔を楽しみにしています。
さて、先の台風のなか院長は防衛省の予備2等陸佐として登録しておりますので、防衛省の訓練に参加しており、土曜日はクリニックを休診にさせて頂きました。訓練中に入ってくる痛ましい情報で多くの方が被災されたことを知り、防衛省からも災害派遣要請に応じて隊員さんが現場へ向かわれたようです。当院には影響は無かったものの、患者様やご家族で何らかの被災に遭わせたこともいらっしゃるとは思います。一日も早い復興をお祈りいたします。