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うえだ眼科クリニック、9月17日の手術内容

2019年09月17日

本日、白内障手術4件(多焦点レンズ2件、乱視矯正レンズ1件込)+翼状片手術1件を無事に手術を終了いたしました。明日の皆さまの手術後の笑顔を楽しみにしています。

さて、本日は翼状片手術というのを実施します。この病名を一般的には聞いたことが無い方は多いと思いますが、翼状片というのは下の図1のように眼の黒目の部分にあたる ”角膜” に、白目の皮である ”結膜” が伸びてきている状態を翼状片といいます(図2の青色で囲った部分が翼状片に当たる部分です)。ちょうど、眼の黒目に翼の様な白い部分が侵入してくるからと言うことでしょうね。

図1: 左側の白く侵入している白目の皮が翼状片です。
図2: 青に囲った部分がおおむねね翼状片として切除される部分です。

 英語では ”Pterygium” といいますので、 ”翼” の要素は無いのですが、こちらが出てくると白目の皮に角膜が引っ張られて”乱視”が強くなって物がゆがんで見えることが多くなります。本日の方はそれほど乱視は強くは無かったのですが、見た目も気になるとのことで白内障手術に先だって翼状片の手術をすることになりました。

 手術の方法としては、青色に囲んだ部分を切除した上で、有茎皮弁といわれる、結膜の移植弁を持ってきて覆う手術となります。糸で縫うためしばらくはチクチクしますが、うまくいくと白目の皮もとれて綺麗になってくれます。皆様もこういうのを見かけたら翼状片かもしれませんので、お近くの眼科医に相談されてみて下さいね。