特報!世界初のアレルギー抑制のコンタクトレンズ “セラビジョン® アレルケア®” が、うえだ眼科クリニック で先行導入されました!
2021年10月30日
皆様こんにちは、うえだ眼科クリニック 院長 上田 至亮です。
本日は、特報です!
なんと、うえだ眼科クリニックに、世界初のアレルギー症状の抑制ができるコンタクトレンズが先行導入されることとなりました!🎉 これからの花粉症の季節、皆様への有用な情報になれば幸いということで紹介をさせていただきます。さて、このコンタクトレンズ、名前は
”ワンデー アキュビュー® セラビジョン® アレルケア®” といいます。
もともと当院は、イオンや総合ショッピングセンターに入っているようなコンタクトレンズ専門眼科ではなく、白内障・網膜硝子体治療専門の眼科として開業したいきさつもあり、地域の方には申し訳ないのですが、乱視がないコンタクトレンズのみを取り扱っておりました。ところが、先日業者さんから連絡が入り、なんと世界初のアレルギー抑制もできるコンタクトレンズが発売されるということで当院で先行導入することとなりました。(こちらのレンズにも乱視矯正は残念ながらありません。)
では、どのような機序かと簡単に言うと ”フマル酸ケトチフェン” といわれる薬剤が取り込まれているコンタクトレンズである。ということです。 そもそも、”フマル酸ケトチフェン”はアレルギーの原因となるヒスタミンの受容体を遮断するとともに、ロイコトリエンなどのアレルギーに関係する化学伝達物質の遊離を抑制する作用もあわせもちます。現在は一般の市販薬にも含まれており、いわゆるOTC(over the table)薬として、処方箋なしで、一般の薬局でも手に入る薬剤となっておりますが、それが取り込まれているんですね。眼科領域では、”ザジテン” という点眼の名前で以前は発売されていたので、耳にしたことのある方は多いかと思われます。
考えてみれば、簡単な話なのですが、薬剤をコンタクトレンズに取り込むというのは処方の関係上難しかったのでしょう。また、持続的に効果が出るという意味では濃度の検討や、薬剤毒性の検討などが大変だったのだと思います。
しかし、こちらは表題にも書いた通りアレルギー症状を ”抑制するコンタクトレンズ”であり、”治療するコンタクトレンズ” ではありません。あくまで症状がでる前までに、症状を抑え込んだり、症状が出る期間を少しでも遅らせるというのが使用の必要性となります。ですので、こちらを使っていても痒みなどの症状が出現・悪化してきた場合には装用を中止して眼科に受診し、適切な点眼を処方して加療してもらう必要があります。
ただ、こちらが出たことで、これからの花粉症シーズン、どうしてもお仕事や、スポーツなのでコンタクトを使用したいという人には、適応となるコンタクトレンズではないのでしょうか?
なおコンタクトということと、薬剤が含まれているのもありますので、眼科医の指導のもと、装用スケジュールおよび装用時間を正しく守ってくださいね。これからの花粉症の季節、皆様への有用な情報になれば幸いです。